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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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原題 A Song of Ice and Fire1 A Game of Thrones
ジョージ・R・R・マーティン 著 岡部宏之 訳 菅原健 表紙絵
お勧め度★★★★★(すごい吸引力! 読まなきゃ損の面白さでした。)


自分はウィンターフェルの人間だ。悲しみにくれているケイトリンやブランの仲間なのだ。
しかし、人間は必ずしも自分の属する場所にいられるとはかぎらない。エダート・スタークは諦めて、馬をブーツで蹴り、王の後を追った。(p221)

ジョージ・R・R・マーティンの大河ファンタジー「氷と炎の歌」の第一作目。この巻は原本を5分冊したものの1冊目にあたります。ということでこの本はまだまだほんのプロローグ! なのですが、本当に素晴らしい吸引力。もう続きが読みたくて読みたくて仕方ありません。
日本では一部を除き知名度がそんなに高くないようですが、外国ではとても人気で、昨年ドラマになり大好評、今年4月には第2シーズンも動きを見せるようです。インポートですがDVDも出ますねー。かなり真剣に欲しいです。
そのくらい、原作もドラマも、とってもよかったです。

あらすじや世界観を説明するには、この巻だけでは情報が足りず、上手く書くことができないのですが……。
この物語には数多くの登場人物が登場し、それらの登場人物の視点から語られる群像劇となっています。
特に特定の主役がいるわけではないのですが、この本の主役がいるとしたら、ウィンターフェルの領主で名家スターク家の主人エダート(ネッド)かな。お気に入りのキャラクターの視点で読んでみるといいかも。
彼の妻やその妹、あるいは6人の子供たちや子供たちが飼っている狼に至るまで、玉座をめぐる陰謀に巻き込まれ、波乱万丈の人生を送ります。ほんとう、この先どうなるんだろう! まだほんの序盤なのに気になる! このシリーズに関してはネタバレも読みたくないし……。自分の目で読んで確かめたいですね。

そんな沢山の主要登場人物が出てくるので、最初は確かに混乱するのですが、投げ出してしまうにはもったいない! 必ず、お気に入りのキャラが読者を待っていると思います。
この巻での語り手(というか視点)はエダート、その妻のケイトリン、その二男のブラン、二女のアリア、エダートの私生児のジョン、王妃の弟のティリオン、玉座を奪われた古代王朝の最後のプリンセス、デーナリスの7人。
その中でのわたしのお気に入りはジョンとデーナリスかな。ブランも可愛いし、ティリオンも魅力的。もうとにかく全員が活き活きとしています。

特にデーナリスとその兄ヴァイサリスは、個人的にすっかり心をつかまれてしまいました。最初は怖いお兄ちゃんなのかなあと思っていたのですが、妹のことを「それにしても、貧相な胸だなあ」と言った時に、思わずデーナリスと一緒に笑ってしまって以来、どうしてもこの二人が気になってしまいます。
ドラゴンの血を引く、玉座を持たない彼らの運命が数奇なものになることはわかっているのですが、それにしてもどうなるか楽しみです。

とにかく、この本を読まなきゃ読書人生がもったいない! というくらいにはお勧め。

大人向けのファンタジーだと思います。陰謀や愛憎、あるいは近親相姦とかも出てきて、結構つやっぽいシーンや話題も多いし、全体的に重々しいし……。
ちなみにこの文庫版、300ページくらいあるのですが、最後の40ページは資料と解説になっているので、分量的にも優しくなっていると思います。

とにかく、面白さは折り紙つき。是非読んでみて下さい。
ところで表紙はエダートかな。恰好いいな。

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ラメント (妖精の騎士に捧げる哀歌) (創元推理文庫)
ラメント (妖精の騎士に捧げる哀歌) (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 1,029
  • 発売日: 2012/01/11

原題 Lament: The Faerie Queen's Deception
マギー・スティーフベーター 著 武富博子 訳 鈴木康士 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。好きなんだけど、なんかどっちつかずで……)

「愛は強制できません……わからないんですか? むりやり人殺しをさせたり、民として支配したりはできます。でも、むりやり愛させることなんて、できないんです!」(p363)

題名と表紙とケルト音楽ファンタジーというところに惹かれて、珍しく購入した作品。作者のデビュー作らしいです。
ハープ奏者の高校生、ディアドラ・モナハンは、あがり症の女の子。大きなコンクールの前に気分が悪くなっていたところを、親切なフルート奏者のルーク・ディロンが助けてくれた。不思議な雰囲気のルークに惹かれるディアドラ。しかし、ルークと知り合って以降ディアドラの周りで不思議なことが起こるようになって……?

というようなお話です。

うーん、ファンタジーと言うよりはロマンスかなあ。ファンタジック・ロマンスみたいな感じ。でも後半明らかになるファンタジックな背景世界はとてもしっかりとしたファンタジーなので、何と言うかメイヤーの「トワイライト」とメリングの作品を足して2で割ったような感じでした。ヤングアダルト・ファンタジー作家として紹介されていたので、これはこれで需要のありそうな、新しいファンタジーなのかなあ、と思いました。というか前半がロマンス小説で、後半がファンタジー小説って感じでした。

文章は流れるようなみずみずしい文章だと思うのですが、非常に現代的な感性で書かれていて、訳もところどころ今風な感じでした。ただ、ヘンタイヘンタイ連呼するのはどうかなあと思いましたけど。

好きな題材、作風、テーマなのですが、どうも中途半端だった印象。それでも、好きだなと思わせる物は持っていますけれどね。本当、いろいろな意味で新しい作家さんなのかも知れません。物語はわりとオーソドックスなのですが、そういえばこういうファンタジーってなかったなあ、というような……。

ディアドラもルークも、ディアドラの親友のジェームズも、とっても物語の中で活き活きしていたし、そういうティーンの感性を上手く書くのが上手い作家だなあと思いました。

私が好きなのはジェームズですね。なんか彼のちょっとふざけたような言動が好き。ルークも、文面で書かれている通りすごくセクシーで、ドキドキしてしまいます。
いろいろ思うところはあるし、最後もちょっと強引というか、呆気なかったというか、もっと描写してほしかったとは思うのですが、すごく骨太な世界観を持っている作家さんだと思うので、処女作だし、今後に期待です。
あとがきによれば続編の出版も決まっているとのこと。続編の主役はジェームズだというのも、楽しみなところです。調べてみたらどうやら、今度はジェームズにロマンスがあるようですね。ジェームズのようなミュージシャンは、もっと悪いものを引き寄せる、という言葉がありましたが、それに関連するのかな。この物語でいろいろほのめかされている部分(ママとかおばさんの話とか)も明らかになるのかな、など楽しみです。

今後に注目していきたい作家さんの作品でした。ケルト音楽とかかけながら聞くと気分は盛り上がったかも。興味のある方は、読んでみると良いのではないでしょうか?

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夢の書(下)
夢の書(下)
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2007/06/01

原題 The Book of Dreams
O.R.メリング 著 井辻朱美 訳 こみねゆら 表紙絵
お勧め度★★★★☆(いろいろ思うところはあるけど楽しめました)

「あたしのためにそれをしてくださるんですか?」ダーナの目に、じわりと涙がわいた。知らない相手の親切が身にしみた。「でも、あたしはあなたの一族ではありません」
老女は間髪入れずに、明快に答えた。
「われらはみな、一つの家族じゃ」(p50)

メリングのケルトファンタジー第6弾の下巻。これが本当にシリーズ最終巻ですね。
ボリューム満点で、読むのに時間がかかりましたが、一つの大きなシリーズを読んだ、充実した満足感と感慨があります。
ケルト・ファンタジーといっても、この巻では様々な土地に土着した妖精たちや、神々が出てきます。イヌイットもそうですが、北米のビッグフットとか、はては中国のドラゴンから、ついにはブッダの格言まで作中に顔をのぞかせたり。それがカナダのいいところだと言っていましたが、やっぱりカナダに舞台が変わったからでしょうか。

最初はこの民族なんでもありのちゃんぽん具合に困惑し、正直辟易もしていましたが、この1点こそが作者の伝えたかったことの一つなんだなあと思うにつれ、この混沌具合が癖になってきて読むことができました。

この巻は何と言っても「ジャン……!」って感じの巻でした。ジャン恰好いいですね。表紙が胸にしみます。
他の登場人物たちもそれぞれ幸せで、収まるところに収まって、大団円って感じでしたし。
正直、読んでいていろいろ思うところはありました。でも、最後は読んでいてよかったと思えるようなハッピーエンドでよかったです。その最後も、風呂敷を広げた割にはあっさりしていえうなあとは思いましたけれど。

作中でも、「終わりよければすべてよし」といったような言葉が出てきます。
これこそがまさに、この物語を象徴しているようにも思います。
いろいろ言いたいことはあるけど、読んでよかった、このシリーズに出会えてよかったと思えるような、自分の中では大切なシリーズが、一つ増えたことは確かだと思います。
1冊読むごとに、大好きな本が1冊増えていくような、そんな1冊でした。
このシリーズはお勧めです。

余談。この本(上巻)の最初に、マイケル・スコットに対する謝辞が載っていました。スコットといえば、やっぱりこの物語と似たような作風で書くファンタジー作家ですね。意外なところで作家同士のつながりが見えて、そういうところもなかなかおもしろかったです。

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夢の書(上)
夢の書(上)
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2007/06/01

原題 The Book of Dreams
O.R.メリング 著 井辻朱美 訳 こみねゆら 表紙絵
お勧め度★★★☆☆(3・5位。悪くないけど、ちょっとぐだぐだ?)
 
「何を読んでいるんだ?」オオカミは声に出してきいた。
「夢の書さ」
声は、はるかかなたからきこえてくるようだ。
「だれの夢だい?」
「ああ、それが問題だ」(p13)


O.R.メリングの「妖精国」シリーズの最終章。今回は前作「光をはこぶ娘」で活躍したダーナを中心に、「妖精王の月」、「夏の王」で活躍したグウェンとローレル、そうしてその他の人々が、妖精国最大の危機に立ち向かうためカナダを舞台に冒険します。この3冊の、オールスターによる最終章といった趣です。

これで終わるのがさみしいなあと思い、手をつけるのをためらっていたら、本を開いてみてびっくり。今までと違い、上下二段組みでびっちりと文字が埋まっていて、すごいボリュームです。2段組みのノベルスとかには慣れていますが、個人的にはこれがなかなか読みにくかったです。分厚くなっても良いから、やっぱり1段で読みたかった。まあ、少しでも安く提供したいとか、いろいろ理由はあるのでしょうから、なんとも言えませんが。

内容は、前作の「夏の王」から2年後のカナダが舞台。カナダに移住したダーナと父ゲイブリエルと継母のアラダーナですが、ダーナはカナダになじめずに、妖精国に引きこもりがちになっています。
中学校にあがり、同級生で年上の、フランスなまりのある不思議な雰囲気の少年ジャンと出会い……。
一方、妖精国は<敵>の襲撃を受け、いままでにない危機を迎えていた! この危機を救う最大のキーはダーナ。グウェンとローレルは、ダーナを守り手を貸そうと助力を申し出るが……。

といったようなお話です。

いやー、いままで以上に<敵>が登場人物を襲うので、すごくスリリングでした。新しい登場人物でダーナと恋仲になるジャンも格好いい。ジャンはフランス語をしゃべるのですが、セリフもところどころフランス語で、そのフランス語をきいているのが心地よいというダーナの気持ちがよくわかる気分になります。そのジャンに隠された秘密というのもなかなかいい。
ジャンの親友のロイもよかった。メリングの書く男性陣はまさに女の子の理想って感じの男の子ばかりなので、後編ではもっとこの二人が活躍してくれると嬉しいですね。

ただ、いままでの3作のほぼオールスターものなのですが、「妖精王の月」に登場する<7者>はグウェン以外ほとんど活躍しないのが非常に残念。とくにフィンヴァラとフィンダファーは好きなのですが、ツアー中ですか……。後編は活躍してくれるといいな。
また、分量が倍ぐらいに増えたためか、冗長というか、物語全体がちょっとだらだらしている印象を受けたのも残念でした。

ただ、最初は妖精国に引きこもりがちだったダーナが、徐々に自信を取り戻していく様子や、ジャンとの触れ合いは相変わらずよかったです。メリングは本当に乙女心をくすぐる作家さんだと思います。
あと半分、というかあと1冊で本当に終わってしまうのだと思うとさみしい気持ちでいっぱいです。
この物語がどこにいきつくのか、見届けたいと思います。

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夢織り女 (ハヤカワ文庫 FT (73))
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1985/03/31

原題 Dream Weaver
The Moon Ribbon
The Hundredth Dove
ジェイン・ヨーレン 著 村上博基 訳 天野喜孝 絵
お勧め度★★★★★(心に残る素敵なお話ばかりの珠玉の短編集です)


「一ペニーだよ、お客さん、一ペニー」夢織り女は大寺院の石段のいちばん下にすわって、声をからしました。いそがしい指先が、小さな手持ちの機をうごかします。「夢をひとつ織って、ほんの一ペニー」(p11)



20世紀のアンデルセンと称されるアメリカの女流作家、ジェイン・ヨーレンの短編集。彼女の作品「夢織り女」、「月のリボン」、「百番目の鳩」を日本独自の編集で本にしています。
短編集で、一つ一つのお話自体にはあまりつながりはありません。
でも、どの話もとても印象深い、温かくて愛にあふれているんだけど哀しい、そんなお話ばかりがつまった短編集です。
「夢織り女」は盲目の老女が、道行く人々にたった1ペニー(日本円でいうとだいたい数円)で、その人にあった夢を紡いでくれるというもの。いいなあ、私もそんな人いたら織ってもらいたいなあと思いながら読んでいましたが、人々の態度はまちまちです。

この本の中で語られるヨーレンの物語は、たしかにどれも創作童話なのですが、人々の心の原風景というか、そう言ったものを確かに反映していて、本当におとぎ話っぽいのが魅力です。いい意味で道徳的でもありますが、理不尽でもあり、とても美しく不思議なお話といった風な趣です。

なにより、天野喜孝さんの挿絵が魅力的です。とくに口絵のイラスト、好きだなあ。
沢山のお話が紡がれているというのは、どこかシェヘラザード的な情緒をこの本の中に感じました。
どの話も甲乙つけがたく、それぞれ味わいのあるお話です。
そんなに厚くないし、短編集だし、すぐ読めるので、なにか童話的な本を探している方にはお勧めの1冊です。私も手元に置いておきたいな。


以下に収録作品を挙げておきます。

「夢織り女」 ブラザー・ハート 岩の男、石の男 木の女房 猫の花嫁 死神に歌をきかせた少年 石心臓姫 壺の子
「月のリボン」 月のリボン 蜂蜜と薪の少年 バラの子 サン・ソレイユ いつか 月の子
「百番目の鳩」 百番目の鳩 炎の乙女 風の帽子 白アザラシの娘 約束 昔、善良な男が 人魚に恋した乙女

全21編。

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