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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
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Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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ミノタウロスの森 (ハヤカワ文庫FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1992/09

原題 Day of the Minotaur
トマス・バーネット・スワン 著 風見潤 訳 竹宮恵子 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。神話的で幻想的で牧歌的な良品)

「だが、君は森には来なかったことになるよ。おかあさんのことも、知らずに終わってしまっただろう」
「あなたのことも。森に来たことは後悔していないわ、ユーノストス。わたしが後悔しているのは、わたしが人間の世界から持ちこんでしまったもののこと。わたしが扉を開けたのよ」(p199)


アメリカの詩人、トマス・バーネット・スワンの処女長編。なんとなく図書館で目が留まり借りてきて読書しました。

古代ギリシャ、クレタのミノス王の弟アイアコスの子供、テアとイカロスの姉弟は、アカイア人に祖国を侵略されて逃げた先で、賢明なミノタウロスの若者、ユーノストスと出会い、森の中で暮らし始めるが……。

といったようなお話。

竹宮恵子さんの表紙の雰囲気が示す通りの一冊となっています。ちょっとあっさりしているんだけど、美しく、悲しく、牧歌的で神話的で愛にあふれている……。表紙のテアが描写されている通りのお嬢さんで、かわいらしいです。

この物語は、ミノタウロスと姉弟の愛と友情の物語になっています。

ちょっと物足りないところもあるけれど、ミノタウロスたちの暮らす森の描写がお気に入り。ケンタウロス、ドリュアス(木の精)、女王蜂など、様々な神話的生き物がのんびり暮らす様子は、とても美しく、心に残りました。
ユーノストスとテア、イカロスの愛と友情もいい。また、当時の民族性というのがよくわかる緻密な描写は、よんでいて楽しかったです。

読後感もよかったので、この前日譚にあたる「幻獣の森」も読んでみようかな。
ちょっと物足りないというかあっさりしている部分はあったけど、なかなか楽しめた1冊でした。
興味のある方はぜひ読んでみてください。

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囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)
囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2008/06

原題 Dealing with Dragons
パトリシア・C・リーデ 著 田中亜希子 訳 橋賢亀 絵
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。悪くないんだけど、個人的には今一歩でした)

というわけで、おおまかにいえば、リンダーウォールはとても幸せで居心地のいい国だった。
シモリーンには、それが気に入らなかった。(p9)


お姫さまらしくないお姫さま、シモリーンの活躍を描く、魔法の森シリーズ第一弾。
ふとしたところで目にして、それ以来気になってたまらず、図書館で借りて読むことに。

リンダーウォールのお姫さま、シモリーンは、お姫さまらしくすることにうんざりして、ただハンサムなだけの王子さまと結婚するのを待つだけの日々が嫌で嫌でたまりませんでした。
そこで、ドラゴンの元に自ら出向き、囚わせてもらうようにお願いをして……。

というようなお話。囚われちゃったお姫さま、というより、囚わせちゃったお姫さま、が正しいお話かもしれません。

うーん、好きな題材、雰囲気ではあるのですが、ちょっと期待しすぎちゃったかな。
確かに面白かったし、魅力的ではあるのですが、個人的にすごく面白かった! とか、好き! って処にまで行く作品ではなかったように思います。なんでだろう……。

お姫さまらしくないお姫さま、人間臭いドラゴン、悪役だけどどこか抜けている魔法使いたち、しっかりものの魔女、登場人物たちは非常に魅力的だと思うのですが、そう、終始昔話や童話のパロディになっており、いまいち盛り上がりに欠けるからかもしれません。

でも、そのところどころに入る童話のパロディが面白かったりします。さらりと出てきたアーサー王やジャックと豆の木にはちょっと感動しました。イラストも素敵だし、本当に素敵な本だとは思います。好きな人は好きなんだろうな。

私が好きなのはシモリーンと友だちになる王女さま、アリアノーラと、不幸だけど賢い石の王子でしょうか。

ただ、人間臭いドラゴンも良いけれど、人間臭すぎてドラゴンらしい威厳みたいなものが感じられなかったのがどうしても残念です。

私にはいまいちだったけど、好きな方にはすごく好きな作品だと思います。興味のある方は一読してみてはいかがでしょうか??

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七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2006/06

原題 A Song of Ice and Fire1 A Game of Thrones
ジョージ・R・R・マーティン 著 岡部宏之 訳 菅原健 表紙絵
お勧め度★★★★☆(このさきどうなるのか気になります!)

“さあ、わかったろう、なぜ生きなければならないか?”
「なぜ?」ブランは落下しながら、わけがわからずにいった。
“なぜなら、冬がやってくるからだ”(p55)

氷と炎の歌第一部の2冊目。まだ原本の半分も読んでいないのにこの重厚さは何なのだろう。
今回の話も面白かったです! 一気読みしてしまいました。
一巻以上に、登場人物たちの今後が気になって、どうなっていくんだろう、どうするんだろう、という気持ちで胸がいっぱいになる本でした。

今回の話では、登場人物たちがそれぞれ自分で自分の運命を切り開こうとしていて、一巻以上に登場人物たちが好きになります。それぞれ過酷な運命を背負いつつも、そのなかで懸命に生きていこうとする様子がよいですね。

この巻で個人的に一番印象に残ったシーンは、ジョンとティリオンが友情を結びあうシーンですね。私生児のジョンと、王の弟でありながら発育不全で蔑まれるティリオン。この二人の奇妙な友情は、これからも続いていくんでしょうか。続いていくといいな。
アリアも、一巻以上に好感が持てたし、サンサにはサンサの考えがある……。
みんなそれぞれ魅力的で、姉妹があまり似ていないあたりは、リアルだなあと思います。

そうしてブラン! なによりブランが無事でよかった!でもまだまだ予断を許さないというか、微妙な状態。どうか性格がすれませんように……。

そうして、ヴァイサリスがちょっとあわれですね。わたし結構すきなんだけどなあ……。デーナリスも好きなので、彼女が自分で運命を切り開いていく様子は好感が持てました。

そうして最後は王の私生児(ジェンドリー)の存在がほのめかされて……。王座をめぐる陰謀という名のこのゲームがどうなるのか、本当に目が離せません。
本当に、どうなるんだろう、どうするんだろう、というワクワク感で読ませてくれる1冊となっています。
お勧め。
この表紙はデーナリスかな。美しいです。

月末には改定新版も出るようです。今から興味のわいた方は、そちらで読むのもいいかも??

この小説のボードゲームやカードゲームもやってみたいんですよねえ……。もうすっかり魅せられています。

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ヒーラーズ・キープ(上)守りたいもの
ヒーラーズ・キープ(上)守りたいもの
  • 発売元: あかね書房
  • 発売日: 2004/03

原題 The Healer's Keep
ヴィクトリア・ハンリー 著 金原瑞人 石田文子 訳 横田美晴 表紙絵
お勧め度★★★★☆(厳しさの中にも優しさの光る物語です)

「レナイヤ師はきみとぼくの才能を判定してくださったようだ。きみはフィランだとおっしゃっていた」
サラは顔をしかめた。
「フィラン? 戦士なの? でもあたしはトリアンのように踊りを学びたかったのよ」(p209)

一年くらい前に読んだ著者の「オラクルの光」が地味に好きだったので、思い出したようにこちらも読書してみました。聞けば作者様の作品は緩やかな三部作をなしているようで、この本は2部作目の上巻。第1作目は図書館では貸出中だったのですよね。でも、冒頭に1作目のあらすじが載っているので、この巻から読んでも安心してはいっていけます。でも、第一作目から読みたかったかなあ……、とちょっと後悔。面白いんですけど、だからこそ余計に1作目も読みたかった。そうして「オラクルの光」がどこの国のお話だったかも気になってしまいました。また読み返そうかなあ……。

スリヴィーア国の奴隷の娘ミーヴと、ベランドラ国の王女サラ(サラヴェルダ)の物語。ミーヴは邪悪な貴族のモーレン候に狙われ、命からがらに逃亡した。一方サラは、癒し手としての才能を見込まれ、ヒーラーズ・キープ(癒し手の砦)において学ぶことになり……。夢と癒しと魂にまつわる物語です。そうして、愛と、光と闇の物語です。

まだまだ物語も序盤ながら、なかなか読みやすく、そうして読ませてくれる作品だなあと思いました。
ミーヴやサラには若干イライラさせられるところもあるけれど、先が気になってつい読んでしまう……。前作を読んでいなくても問題なく読めるところが嬉しいです。

ハンリーの物語は、出てくる登場人物にちょっとした不思議な力を持たせているのですが、ミーヴもサラも、自身の強大な力についてはまだよくは知らない……。そんななかで、一生懸命頑張る(サラは特に頑張ってるようには思えなかったけどそれでも頑張った)二人の姿がいいです。
また、少女も良いですが男の子たちも魅力的。
行きずりでミーヴを助けてしまった御者のジャスパー、サラの同級生でミーヴの知られざる弟であるドージャン、同じく同級生で、完璧に魅力的でありながら、良心なく他者を陥れる邪悪なバーン。

二つの運命が交差するとき、いったいどんなことが起きるのか、楽しみで仕方ありません。とくにミーヴとドージャンの出会いが楽しみだったりします。

私のお気に入りのシーンは、ミーヴがジャスパーに歌を歌ってあげるところですね。何と言うか、これは愛の物語なのだなあとしみじみ思います。

物語はオーソドックスな光と闇の対立を描いたファンタジーですが、どちらかというと女の子向きのお話だと思います。というか、女の子には是非読んでほしい作品です。
やっぱり、この作者さんの書くお話は好きだなあと思います。何でしょう、物語全体の雰囲気が好き。

下巻も楽しみに読みたいと思います。

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水晶の涙 (ハヤカワ文庫 FT 54)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1983/07/15

原題 The Mermaid's Three Wisdoms
ジェイン・ヨーレン 著 村上博基 訳 中山星香 絵
お勧め度★★★★☆(ヨーレンらしい、美しい物語)

(涙が二粒)ふと、メルーシナは思った。(もうあたしのために、水晶の涙が二粒も流れた)(p22)

20世紀のアンデルセンと呼ばれる、ジェイン・ヨーレンの長編。(というより中編??)

人間の女の子に姿を見られ、海から追放された人魚の少女、メルーシナ。
彼女は陸で、自分の姿を目撃した、耳の聞こえない少女ジェスと出会い、交流を深めていくのです……。

というようなお話。

なんともヨーレンらしい、美しい抒情性にあふれたおとぎ話ですね。陸に上がった人魚には舌がないとか、既存の人魚のイメージも大切にしているのが、個人的には好感触です。
海の描写、海で暮らす人魚たちの生活の様子が、なんとも美しく、そうして楽しそうなのでお気に入り。泡で会話するとか、手で会話するとか、いいなあと思います。雰囲気を壊さないどころか、引き立てている描写のように感じます。
ジェスとメルーシアが、お互いの交流を通して成長していく様子が、それを見守るキャプテンAの様子が、なんとも優しげで胸があたたかくなります。そうして二人は、陸も海も、結局はほとんど変わらない、同じものなのだと気づいていくのです……。

200ページに満たない薄い本ですが、主人公の少女が障碍を持っているなど、なかなか現代的な視点ですし、考えさせられるところも多く持っている名品です。分量的には、ちょっと物足りない気もしましたが、この短さが逆に良いのでしょう。

中山星香さんのイラストも良い。
物語はあくまでスタンダートなおとぎ話で、展開なのですが、読んでいて心が温まるような、そんな1冊でした。

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