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紅茶好きの管理人が読んだ読書の記録のためのブログ。ネタバレありですのでご注意ください。
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マユリ
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女性
自己紹介:
Since2010.11.26
総読書感想数 430

読書と音楽とゲームとおいしいものと人形をこよなく愛する多趣味な人間です。
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ユニコーン・ソナタ
ユニコーン・ソナタ
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1998/06


(2012年感想78冊目)

原題 The Unicorn Sonata
ピーター・S・ビーグル- 著  井辻朱美 訳
おすすめ度★★★★☆(シェイラの様子が、美しく幻想的です)


「(前略)シェイラを出入りするのに必要なことは、それだけだ――つまり心からの願いと、音楽、それに月光が少々」(p65)

「最後のユニコーン」で有名なピーター・S・ピーグルの別作品。
最後のユニコーンは未読ですが、このユニコーン・ソナタは単品で楽しめる作品となっています。

面白かった! 一気に読んでしまいました。
主人公の女の子、ジョゼフィン・アンジェリーナ・リヴェラ(ジョーイ)が、現代社会と隣接する別世界、シェイラと現代社会を行き来するのですが、このシェイラという場所がまさしく妖精郷。ジョーイの言葉を借りればとっても美しいかとっても不気味かのどちらかのものしかなくて、とても幻想的です。このシェイラの描写だけでも、ファンタジィ・ファンなら読んで感銘を受けるはず。素晴らしかったです。

また、ジョーイのアブエリータ(おばあちゃんの意)もよかった。
でも何より印象に残るのは、ユニコーン(大老)でありながら人間の世界に焦がれ続けるインディゴの存在でした。我々が時に妖精郷にこがれるように、妖精たち幻想世界の住民も、人間の世界に焦がれ、その双方の思いがこういった<境>を生むのなら、こんなに素晴らしいことはありません。想像力の無限の可能性を垣間見た気持ちです。
ユニコーンの角が奏でる音楽、私も聞いてみたいです。

とにかく、読んだあとになんとも言えない不思議な気分になります。ジョーイとともに少しだけ成長するような。
読みやすいですし、長さもお手頃なちょっと長い中編といったところ。ファンタジーを愛する全ての人におすすめの一冊です。

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壁のなかの時計 (ルイスと魔法使い協会)
壁のなかの時計 (ルイスと魔法使い協会)
  • 発売元: アーティストハウス
  • 発売日: 2001/04

(2012年感想75冊目)

原題 The House With a Clock in Its Walls
ジョン・ベレアーズ 著 三辺律子 訳 
おすすめ度★★★☆☆(想像していた話とちがかったのが残念。)

「おまえをやっつけにきた、アイザード! 出てこい! ぼくがこわいのか? わかってるぞ! ぼくはおまえの正体を知ってるし、お前の狙いもわかってる。魔法の古い法則に従って、決闘をもうしこむ!」(p164)


ゴシック・ファンタジーの名手、ジョン・ベレアーズが描く、ルイスと魔法使い協会シリーズの第一作目。外国では30数年前に発表され、今でも版を重ねている人気作のようですが、うーん、正直その面白さがわたしにはよくわからなかったです。

題名から想像していたお話とはだいぶ違うからでしょうか。とにかく、おもしろくないわけじゃないのですが、肩透かしを食らった印象です。
まず、ちょっと怖い話だからか、話のテンポがいまいち遅く、物語の佳境に入るのが本当に遅く感じました。
ルイスと同年代の友達タービーの友情にも期待したのですが、あまり気持ちの良い終わり方じゃないのもなんだか、という感じです。

ただ、さすがゴシック・ファンタジーの名手と謳われるだけあって、小道具の使い方はうまいですね。その小道具につられて読んだわけですが、あくまで小道具なのが何とも……。
ただ、ジョナサンおじさんがルイスのために使う魔法は、夢があっていいと思いました。

ルイス、同年代の友達も作らないので心配ですが、これからいろいろ成長してくれるといいなあ。
あと、この題名詐欺な題名(魔法使い協会)は2巻以降は回収されるのかも気になるところです。
雰囲気とか、魔法使いアイザック・アイザードとかはすごく好きだったのですが、ちょっと惜しい作品だと感じました。次作に期待?

 
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ドラゴンランス(4) 尖塔の青竜
ドラゴンランス(4) 尖塔の青竜
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2002/07/31

(2012年感想71冊目)

原題 DragonLance Chronicles -Dragons of Winter Night
マーガレット・ワイス トレイシー・ヒックマン 著    
おすすめ度★★★★☆(名シーン目白押しの印象深い一冊)
 
「さようなら、エルフの姫君」彼は静かに言った。「あなたの光はこの世を照らすでしょう。わたしの光は翳る時です。嘆かないでください、ローラナ。泣かないで」(202p)

ドラゴンランス4冊目。原本二冊目の後半部分に当たります。
ドラゴンランスの1ファンとして、この一冊には格別な思い入れがあります。旅の仲間たちの中から、初めてスタームという死者が出るのです。
「スタームの太陽は砕け散った」この一文ほどに印象的な死を表すフレーズに、他に出会ったことがありません。
 
と、堅苦しいまえがきは置いておいて、とにかくとても印象的な1冊です。こんなことを描きつつスタームは大好き! ってほどではないのですが、スタームの生き方はわたしたちに様々なことを教えてくれると思います。
レイストリンの奇術団、キティアラとタニスの再会、ホワイトストーン会議、スタームの死、ローラナの成長など、この一冊は本当に見どころたくさんです。まさにこの戦記のハイライトと呼べる1冊でしょうか。
特にドラゴン・オーブを割るシーンが好きです。タッスルはたまにうざいけど本当にいいやつです。ランスの英雄たちは、そんな人たちばかりで、それが人間臭くて、大好きです。

この巻では特に、ローラナの成長が目覚ましいですね。キティアラも本格的に出てきて、タニスを愛する二人の女性の対比が鮮やかです。しかしキティアラもローラナも、いい女だな!
でもわたしは、いつもほんわかと希望を残して終わるドラゴンランスの終わり方が好きです。
旅の中で、それぞれ悩み、成長していく一行。皆の行きつく先がどこにあるのか、何度も読んだ本だからもう知っているんだけど、楽しみでなりません。ドラゴンランスは、すべてが好きというわけではないけれど、大好きな1冊です。

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クシエルの矢〈1〉八天使の王国 (ハヤカワ文庫FT)
クシエルの矢〈1〉八天使の王国 (ハヤカワ文庫FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 903
  • 発売日: 2009/06/25

(2012年感想67冊目)

原題 Kushiel’s Dart
ジャクリーン・ケアリー 著 和爾桃子 訳 Chiyoko 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。官能的なファンタジー。面白いです!)
 
行儀よく目を上げてメリザンド・シャーリゼの青い目とまともに合わせると、彼女の視線が槍のように身を貫き、膝の力が抜けて水のようになった。そこで、彼女こそクシエルの末裔だとわかった。
(中略)
こうして、私はメリザンド・シャーリゼに引き合わされた。デローネイに匹敵するほど緻密な頭脳と、はるかに冷たい心の持ち主に。(p101)

ジャクリーン・ケアリーの処女作、クシエルの矢の一巻。原本を三分割したものの1冊目に当たります。
 この本はおもしろかったです! いや、なんだかはまってしまいそうな、癖になってしまう面白さがあります。正直最初のほうは主人公フェードルの成長の様子を描いているだけで、ちょっとつまらないのですが、あるあたりを過ぎたころからとても面白くなっていきます。
 
しかしこの小説、読まれるにはちょっとご注意を……。まず。主人公のフェードルが、いわゆる神聖娼婦みたいな存在という立ち位置です。しかもフェードル、懲罰の天使クシエルの矢をその身に受けて生まれたアンクィセットという存在で、そのために超が付くほどのマゾヒストであります。しかも主人公のライバルであるメリザンド・シャーリゼ嬢は、天使クシエルのお血筋で、生粋のサディストです。そんな二人の、反発しあい、惹かれあいの関係にも期待です。(メリザンド、もっと出てきてくれないかしら)
しかもこの世界は愛の営みは神にささげられるもので、一通りの組み合わせならなんでもOKという世界です。この、キリスト教とは一線を画するおおらかな性に対する見解を可能とした世界観が、とても魅力的です。
 
フェードル、そんなこと言いつつ、基本的にはすごくいい子です。
育ての親のデローネイや、一緒に育つことになる美貌の少年アルクィンもとてもいい人で、陰鬱な宮廷陰謀劇の救いとなっています。
でも、私が好きなキャラクターは終盤にちょっと出てきた、フェードルの護衛を務めるジョスランですね。お堅い修道騎士が、娼婦の護衛をするなんて、うまいなあ、と思ってしまいました。
出てくる登場人物も9割は美形なので、そういうのがお好きな、少女マンガを読んで育ったような、女性の方にお勧めのシリーズかもしれません。それにしても続きが気になります。2巻はさらに怒涛の展開だそうで、本当に楽しみです!おすすめ!

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死霊の都 (ハヤカワ文庫 FT 50)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1983/03/31

(2012年感想65冊目)

原題 Shon The Taken
タニス・リー 著 森下弓子 訳 天野嘉孝 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(好きな話なのですが、もうちょっと書き込んでほしかったかも)
 
「おれたちをとめられるものがあるかい?」ダーンがショーンに問いかけた。
「なんにも」
二羽の鷲となって、かれらは飛んだ。東をさして。(p95)

タニス・リーのジュブナイル・ファンタジー。
原題の直訳は「憑かれ者ショーン」です。
その名の通り、「死」である鴉たちに憑かれ、村八分にされ、殺されかけたパイン・ウォーク村の若者ショーンが、九死に一生を得て、鴉たちに一矢報いようと死の都まで冒険をする物語です。はたしてショーンの運命は……!?

この話、好きです。夜を舞台にした妖しい物語ですが、そこまで暗さがなく、一気に読むことができます。ショーンとロートの友情、ダーンとの冒険、パイン・ウォークにまつわる隠された秘密と死の子供たちである鴉たち。魅力的なエッセンスがいっぱい詰まった、素敵なファンタジーとなっています。

でも、全体的にもうちょっと書き込んでくれたら、もっと素敵になっていたのに、と思う一冊でした。特に最初のほうに出てきたショーンの親友ダーンが、あっさりとショーンを見捨ててしまったところでは(ロートが好きだっただけに)ちょっと拍子抜けというか残念というか……、でした。
そうして、そのあと知り合ったダーンも……。ダーンがどうなってしまうか、ぜひとも本編を読んでみてくださいね。

でも、読み進めていくうちに、この物語は人間の愚かしさを描き、その愚かしい人間を愛してやまない小説なのだ、と気づきました。怒りにより弟を森でつるし上げ、追放させたショーンの兄のジョフ。兄弟だと思っていた親友のロートはショーンをあっさりと見捨て、そんなショーンを森から助けたのは、兄のジョフであった……。そう言った、人間の感情の愚かしさを、何とも狂おしく書いている物語で、そんなところがお気に入りです。

また、登場人物一人一人に実は本当の名前があって……、というのもとてもいいです。なんだかこういうのってどきどきしてしまうんですよね。本当の名前というのは、なんてファンタジー心をくすぐるものなのでしょう。
ところどころ書き込みの物足りなさは感じますが、薄い本なのですぐ読めるし、なかなかの良品だと思うので、興味のある方は是非読んでみてください。

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